「販売員を補充するために派遣社員を活用したい!」「アパレル派遣を利用するにはどのように進めたらいい?」こうした疑問をお持ちではありませんか。
人手不足の影響により社員やアルバイトの採用難易度が高まっているため、自社採用だけでは人員を揃えきれないと悩む方も少なくありません。確実にスタッフを補填するために、派遣会社を通じて派遣社員を採用する店舗が増えています。
しかし初めて派遣会社に相談する場合、どのような流れで進むのか、派遣社員を雇うにあたりどんなことに注意すれば良いのか迷う方も多いでしょう。
そこで今回は、初めて派遣社員を採用する場合に知っておくべき、派遣社員を募集する際の流れやポイントを詳しく解説します。
アパレル販売員の派遣募集の流れ
ここからはアパレル販売員を派遣で募集する際の流れについて、手順に沿って解説します。
派遣会社に問い合わせる
派遣社員を募集するためには、人材派遣を行うことができる派遣会社に直接問い合わせます。派遣会社は企業規模や得意業界などさまざまです。特にアパレル派遣の場合は、アパレル業界に特化した派遣会社もあるため、そうした派遣会社を中心に選ぶのがおすすめです。
例えば、アパレル業界に特化した派遣会社である当社イッツ・スタッフは、全国各地の百貨店やラグジュアリーブランドの路面店までスタッフを派遣した実績があります。専任コーディネーターは、販売スタッフとしての経験があるスタッフばかりなので、現場の実態に合わせてきめ細やかな提案やアフターフォローを行えるのが強みです。
派遣会社のコーディネーターに詳細条件を伝える
相談先の派遣会社を決めたら、派遣コーディネーターが専任で就くので、どのような人を採用したいか。どういった業務を任せる予定かなどを細かく条件を伝えます。募集の背景や店舗の雰囲気(人間関係など)を伝えることで、より自社にあった人材を紹介してもらえるでしょう。
・募集背景
・勤務期間(いつからいつまで働くか)
・勤務条件(シフト、就業時間、休みの取り方など)
・必要要件(必要なスキル・経験など)
・その他共有すべき事柄
人材のリサーチ・人材紹介
派遣会社は、企業・店舗から依頼があった情報をもとに適した人材を探します。マッチングの可能性がある候補者が見つかったタイミングで派遣会社から紹介してもらいます。ミスマッチにならないように事前のすり合わせが重要です。ただし、求める要件が高すぎると該当者が少なくなるため、紹介を受けられる機会も減ってしまうでしょう。
人材を相談する際は、「どうしても外せない条件」と「多少妥協しても良い条件」を分けることで、紹介を受けた時のミスマッチを抑えられます。
顔合わせ面談
紹介を受けたら、派遣会社の担当者、紹介された人材、派遣先企業の担当者の3者間で面談・顔合わせを行い、ミスマッチがないか確認します。
ただし、派遣会社から紹介を受けた人材に対して、企業側が選考することは禁止されています。これは、労働者派遣法第26条6項における「労働者派遣の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならない」という考えに基づいています。
一方、事業所訪問や顔合わせの場合は派遣労働者を特定することが目的ではなく、派遣労働者と派遣先とのミスマッチを防ぐために行われるものです。直接店舗での面談が難しい場合は、オンライン面談も有効です。
派遣契約・受け入れ準備
紹介された派遣社員の受け入れを決定したら、派遣会社と契約を交わします。派遣社員は、アルバイトや社員と異なり、自社と直接雇用契約を結ぶのではなく、派遣会社と契約を結ぶ形になります。派遣先には、派遣社員の本人時給+手数料を支払う形になります。派遣会社によって、本人時給や手数料の金額が異なるため、契約を交わす際はしっかりと確認しましょう。
契約締結後は、派遣社員の勤務初日までに業務に必要な備品(制服、ネームプレートなど)やマニュアルなどを準備するなど、受け入れ環境を整えましょう。
アパレル販売で派遣社員を採用する際の注意点
派遣社員を採用する場合は、一般的なアルバイトや社員採用時と流れが異なるため、就業開始後もどのように扱えば良いか疑問を感じる方も多いでしょう。ここでは、アパレル販売で派遣社員を採用する際の注意点をお伝えします。
既存の従業員と同様に扱う
派遣社員といえど同じお店で働いてくれる仲間として、既存の社員同様に受け入れることが大切です。例えば、業務に必要な情報を共有しない、休憩スペースを使わせないといった、不当な扱いを行ってしまうと、差別的な扱いを受けたと問題に発展する可能性があります。
2020年4月1日から「同一労働同一賃金」が施行されたことで、同じ業務を行う場合は、雇用形態が異なる場合でも待遇格差をつけてはならないとされています。派遣社員本人にとって居心地の良い職場づくりに努めましょう。
任せる業務内容を明確にする
あらかじめ派遣社員に任せる業務内容を明確にし、派遣会社・派遣社員本人と目線合わせを行いましょう。人手が足りないからといって、本来の業務以外の仕事を派遣会社の許可なしに依頼するのはNGです。残業に関しても残業時間は必ず申告するようにし、サービス残業にならないように注意しましょう。
業務研修や勉強会の機会を設ける
派遣社員も既存社員同様に、業務研修や勉強会への参加を促し、スキルアップの機会を提供しましょう。派遣社員かどうかは、来店されたお客様にとってはわからないものですし、スタッフによってサービス対応力に差があると、顧客満足度の低下につながりかねません。
派遣社員の場合は、就業期間が決まっているケースも多いですが、最低限の業務ルールや接客マナーの教育は時間や労力を惜しまず取り組みましょう。
まとめ
今回は、アパレル販売スタッフの派遣社員を募集する手順から、注意点まで解説しました。直接雇用の社員やアルバイトと勝手が大きく異なるため、接し方などに迷う場合も多いでしょう。
そうした場合は、派遣会社の専任コーディネーターがサポートしてくれますので、気軽に相談することをおすすめします。当社イッツ・スタッフはアパレル販売に特化した人材派遣会社として、数多くの実績がありますので、派遣スタッフを採用すべきかどうかお悩みの場合や、派遣社員の扱い方にお悩みの場合はお気軽にご相談ください。