「アパレル販売員とマネキンは何が違うの?」このような疑問をお持ちではありませんか。どちらもお客様に対して商品を販売する接客業であることは同じですが、厳密には特徴が異なります。もし、自社で販売員を雇用する場合は販売員が良いのか、マネキンが良いのか悩む方も多いでしょう。
今回は、アパレル販売員とマネキンの違いをわかりやすく解説します。当社イッツ・スタッフは、アパレル販売スタッフとマネキン紹介のどちらも行っていますので、この記事をぜひ参考にしてくださいね。
マネキンとは?
「マネキン」と聞くと、衣服の展示に用いる人形をイメージされる方も多いでしょう。一方、百貨店や路面店などで勤務する販売スタッフのことを「マネキン」といいます。
厳密には、職業安定法施行規則において次のように規定された職業を言います。
専門的な商品知識及び宣伝技能を有し、店頭、展示会などにおいて相対する顧客の購買意欲をそそり、販売の促進に資するために各種し商品の説明、実演等の宣伝の業務(この業務に付随した販売の業務を含む。)を行う者
引用:職業安定法施行規則
そもそもマネキンとは、フランス語で「モデル」を指す言葉です。アパレル業界では、ブランドの洋服を着用した販売員がモデルとなり、お客様に接客・販売を行います。そうしたことから、いつしか百貨店業界を中心に「販売員=マネキン」と呼ばれるようになりました。
しかしながら、すべてのアパレル販売員をマネキンと呼ぶわけではありません。続いては、マネキンと派遣販売員の違いについて解説します。
マネキン(人材紹介)と派遣販売員の違い
マネキンと派遣販売にはどのような違いがあるか、異なるポイントを挙げながら解説します。
雇用形態
マネキンは、アパレルメーカーや百貨店と直接雇用契約になります。そのため、アルバイト・パート、正社員と扱いは同じとなります。
一方、派遣販売の場合は派遣会社と雇用契約を結びます。契約後は派遣社員として各店舗に派遣されます。
給与の支払い
マネキンは、就業先と直接雇用契約を結ぶため、給与は就業先から支払われます。一方、派遣販売員の場合は、派遣会社と雇用契約を結ぶため、給与の支払いは派遣会社が行います。
マネキンの特徴
マネキンで働くメリットはどのようなものがあるのでしょうか。ここではマネキンの特徴を解説します。
ライフスタイルに合わせて自由に働ける
マネキンは柔軟な働き方ができるのが特徴です。正社員の場合はフルタイムが前提で販売業務以外の管理業務を担うケースも少なくありませんが、マネキンの場合は接客販売に専念することが可能です。
またマネキンのお仕事は、短期間~長期間までさまざま。働く場所も案件によって異なりますし、イベントや展示会などのタイミングなら、短期間で高収入が得られる仕事も少なくありません。
長期で安定して働ける
マネキンは短期の案件も多いため「不安定なんじゃないか」と感じる方も多いでしょう。しかし、長期勤務を希望される方には、長期で働ける案件も多数あります。雇用契約も就業先の企業と結ぶため、安定的な雇用が守られます。
販売員採用にマネキンを活用するメリット
企業が販売員を採用する際に、自社で求人広告を掲載するべきか、マネキンを活用すべきか悩む方も多いでしょう。ここではマネキンを活用するメリットを紹介します。
選考プロセスの省力化が可能
求人広告で自社募集をする場合は、求人票作成~応募者対応~面接~選考~採用といったことを全て自社で行う必要があります。1店舗で数名程度の募集であれば問題ないかもしれませんが、複数店舗で複数名の販売員を採用する場合は、複数の求人管理を同時に行う必要があるため、業務負荷がかなり大きくなります。
その点、マネキン紹介所を活用すれば、採用要件に当てはまる方だけを優先的に紹介してもらえるので、採用業務の効率化につながるでしょう。
雇用契約期間の調整が可能
マネキン紹介所を経由して採用する場合、事前に雇用契約期間の設定が可能です。通常自社で求人広告掲載などを通じて採用する場合は、契約期間の定めのない採用が一般的です。働き手も長期で働けることを前提に仕事探しをしていることが少なくありません。
一方、マネキン紹介所に登録するスタッフは基本的に「空いた時間で働きたい」「色々な場所で働きたい」という方が多いため、採用側は柔軟に雇用契約の調整を行うことで出来ます。
マネキンスタッフの変更が可能
マネキン会社の紹介経由で採用した場合は、雇用契約期間終了後に販売スタッフの変更が可能です。
「次回の案件は若年層がメインなので、お客様の年齢層に近いスタッフが希望」「ブランドがリニューアルするので、この機にスタッフを入れ替えたい」といったように、戦略的にスタッフを確保できるようになります。
まとめ
今回紹介した通り、マネキンを上手に活用することで、様々なメリットを享受できます。もちろん、場合によっては直接契約をした方が良いケースもありますし、マネキンではなく派遣契約の方が良いケースもあります。
どの方法にも特性、メリット・デメリットがあるため、自社の実現したいことや課題に合わせて適切な手法を選択する必要があります。もし、自社がどの手法を選べば良いかわからない場合はお気軽にご相談ください。
アパレル販売に特化した人材サービスを手掛けている当社は、アパレルスタッフの採用から活用まであらゆる面でサポートします。アパレル派遣からマネキン紹介まで行っていますので、ご不明点がありましたら、お気軽にご相談ください。