「アパレル販売で派遣社員とアルバイトは何が違う?」「アパレル販売員として働くならどちらがおすすめ?」このような疑問をお持ちではありませんか。
実際には仕事内容自体は変わらないケースも多いため、どちらを選ぶべきなのか悩む方も多いでしょう。そこで本記事では、アパレル販売の派遣社員とアルバイトの違いについてわかりやすく解説します。
販売スタッフとしてアルバイトにするか、派遣販売員を選ぶかお悩みの方は、本記事を参考に検討してみてください。
アパレル販売員の派遣とアルバイトの違い
アパレル販売員の派遣社員とアルバイトの違いは多岐に渡ります。ここでは主な違いとして3つ紹介します。
雇用主の違い
アルバイトは、労働者は販売店舗(アパレル会社)と直接雇用契約を交わします。一方、派遣の場合は、労働者は派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社が店舗側に従業員を派遣します。派遣社員は、派遣会社から給与を受け取りますが、業務上の指揮命令は、店舗側から受けることになります。
例えば、あるアパレル販売店がスタッフを新たに採用する場合、アルバイトや正社員の場合はアパレル販売店が雇用主となります。一方、派遣社員の場合はアパレル販売店は業務指揮命令を行うだけとなり、実際の労働契約は派遣会社と交わすことになります。
そのため、給与の支払いも直接スタッフに支払うのではなく、派遣会社に対して支払い、派遣会社は手数料を抜いた金額を従業員に渡します。
給与の違い
アルバイトの場合は、雇用するアパレル会社が賃金を設定し、スタッフに直接給与を支払います。一方、派遣の場合は賃金設定から給与の支払いまで派遣会社が行います。賃金額については、一般的にアルバイトに比べて派遣社員の方が高く設定されています。
また、派遣社員を雇う場合は、アパレル会社は派遣会社に対して、本人時給+派遣手数料を含めた費用を支払う必要がある点は注意が必要です。
しかしながら、求人掲載・一次面接・採用後の定着フォローまで、すべて派遣会社にお任せできる点においては、派遣ならではの魅力です。そのため、アルバイトと派遣のどちらにするかは、労務コストと見合うかどうかも含めて検証する必要があるでしょう。
契約期間の違い
アルバイトの場合は、「短期アルバイト」のように一定期間に限定して募集をかけるケースもありますが、基本的には雇用期間の定めはありません。
一方、派遣社員の場合はあらかじめ雇用期間を設定したうえで、派遣会社と雇用契約を結ぶ必要があります。期間は案件によって異なりますが、一般的に3カ月~6ヵ月ごとの更新が多くなっています。
また、派遣契約の場合は、同じ職場で働ける期間が最長3年までと定められています。3年経過後は、派遣から直接雇用への転換が必要となります。
アパレル販売員をアルバイトでやるメリット・デメリット
メリット
◯シフトの融通が利きやすい
アルバイトの場合は週2日~、週3日~などシフトの融通が利きやすいことが特徴です。学業と両立したい学生さんや、家事・育児と両立したい主婦さんにとって働きやすいことがメリットです。
◯契約社員や正社員に切り替わる可能性がある
アルバイトとはいえ、アパレル会社と直接雇用契約を結ぶため、頑張りが認められれば、契約社員や正社員に登用するチャンスもあります。また、派遣と違い履歴書に職務経歴として記載できるため、転職活動時にアピールすることが可能です。
◯雇用期間に定めがない
アルバイトは短期バイトを除き、基本的には雇用期間に定めがありません。そのため、契約期間があらかじめ決まっていることの多い派遣に比べて、安定して働き続けることが可能です。
デメリット
◯派遣に比べて時給が低い
アルバイトは派遣に比べて時給が低いことが挙げられます。賃金額も地域によってばらつきがあるため、より高い賃金を得る場合には、都市部まで通勤する必要があります。時給の高さを求める場合は、派遣の方が効率的に稼ぐことができるでしょう。
◯業務量が多い場合がある
アルバイトは店頭販売業務以外にもバックヤード業務や日報業務など、店舗運営にかかわる付随業務を行うケースが少なくありません。どのような業務を行うかは、雇用先企業あるいは、店舗によって異なるため、場合によっては正社員並みに働かされることもあります。一方派遣の場合は、事前に契約で決められた範囲内で業務を行うため、基本的に接客販売業務に専念できます。
アパレル販売を派遣でやるメリット・デメリット
ここではアパレル販売員に、派遣社員として働くメリットとデメリットを紹介します。
メリット
◯給与が高い
派遣社員は、アルバイトよりも時給が高く設定されているケースが珍しくありません。なぜ派遣社員の時給の方が高いかといえば、アルバイトの場合はアパレル会社側がスタッフの社会保険料を支払ったり、求人広告を掲載したりなど、コストがかかりますが、派遣の場合は派遣会社が負担するので、その分賃金に反映しやすいためです。週5日、実働8時間働けば、正社員並みに収入が得られるケースも珍しくありません。
◯大手企業や外資系ブランドで働ける
正社員やアルバイトとして、大手企業や有名ブランドに直接雇用されるのは狭き門です。一方、派遣社員の場合は有名ブランドの店舗で働けるチャンスが多いことが特徴です。派遣スタッフとしての活躍が認められれば、店舗側から直接雇用への切り替えをオファーされる可能性もあるでしょう。とりわけアパレル業界では、どんなブランドで働いた経験があるか?といった実績が重要となりますので、将来のキャリア形成のためにも、いろいろなブランドを経験することが可能です。
◯派遣会社の担当者がサポートしてくれる
派遣販売員の場合は、派遣会社と雇用契約を結ぶため、仕事に対する悩みや不満などは派遣会社のコーディネーターに直接相談することが可能です。もし、職場内で人間関係・パワハラ・セクハラなどの問題があり、直接勤務先で言いづらい場合は、気軽に相談することが可能です。場合によっては、就業先を変更してもらうこともできます。また、キャリア相談などを行うことで、自身の経験・能力・希望条件にあった案件を紹介してくれますので、自ら就職活動をする必要がありません。
デメリット
◯契約更新されないことがある
派遣の場合は、契約期間が定められていることが一般的です。もし契約満了となれば、その後の更新はなく、その時点で終了となります。その場合は、また別な仕事を自分で探すか、派遣会社に相談する必要があります。
◯同じ職場で働ける期間は最長3年
派遣はアルバイトや正社員と異なり、同じ職場で働ける期間が最長3年までと定められています。ただし、本人が希望すれば、3年後は派遣先企業から直接雇用される可能性があります。そもそも、派遣3年ルールは労働者派遣法により、派遣社員の処遇改善が目的だからです。ただし無期雇用派遣の場合は対象外となりますので、注意しましょう。
◯販売経験・実績が求められる
派遣社員は、一般的に正社員やアルバイトの補填として採用されるケースが少なくありません。そのため、基本的には即戦力となるような人材が求められます。単に接客販売経験があれば良いわけではなく、どのようなブランドで、どういった商品を、どれくらい販売してきたか。ということが求めらます。例えば、ラグジュアリーブランドの販売スタッフの募集に対して、ファストファッションの販売経験では実績と認められない場合があります。
まとめ
今回はアパレル販売における、アルバイトと派遣社員の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。一見どちらも同じような働き方に見えますが、比較すると違いがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
どちらを選択するかは、仕事に求める事項や優先順位によって異なるため、自分自身がどうしたいか?を明確にしたうえで、適切な働き方を選びましょう。
もし、「どちらを選べば良いか悩む」という方は、アパレル販売に特化した派遣会社である当社までお気軽にご相談ください。アパレル販売店員としての経験も豊富な、専任コーディネーターがあなたの経験やキャリアをもとに適切なアドバイスをいたします。ご相談はオンラインで対応中です。ご自宅にいながら相談できますので、お気軽にお問合せください。